閑話休題

1号機がメルトダウンしていたことを、やっと認めたと思っていたら、今度は2・3号機もメルトダウンしている可能性があるとか、4号機は建屋が壊れるのではないかとか、物騒な話が続いていて、工程表どおりの収束などまず無理だろうという感じです

さて、前回のエントリーでは、福島県を中心に相当放射能汚染が進んでいることを紹介しました。日本の基準では、1年間に1ミリシーベルト被爆しますと、10万人あたり5.5人がのちにガンで死ぬと言われています。そのため、国際放射線防護委員会の定める一般公衆の年間被曝許容限度は1ミリシーベルトと規定されていまして、枝野さんが発表した20ミリシ−ベルトとは、緊急時に少しの期間なら被爆しても仕方がないと言われている基準です。ですから、この20ミリシーベルトを恒常的に浴びるということは、国際放射線防護委員会の定めた基準の20倍になってしまうわけですから、百歩譲っても安全と言える基準でないことは誰しもわかると思います

ですから、小佐古さんもこの20ミリシーベルトを許すことは自分の科学者生命にかかわるものだから、絶対に許容することはできないと辞めたのですが、菅さんや枝野さんは、見解の相違・・・ということでした(笑)

では、国際放射線防護委員会が定めるところの1ミリシーベルトを越えている地域がどのあたりに分布しているかといいますと、次のとおりとなっています


http://www.geocities.jp/environmental_radiation/


福島市内では、多いところでは40ミリシーベルトを超えているところすらありますから、世界基準の40倍以上ですし、東京都内ですら1ミリシ−ベルトを超えているところがあり、○○区では4〜5ミリシーベルトになっているところもあります

原発から200km以上も南に離れている都内ですら、世界基準をオーバーしているところがあるのですから、なんとも恐ろしい現状で、○○区は管理区域になる寸前くらい汚染度が高いようです

政府の測定方法は地上から数メートル〜10数メートルで測定しているそうで、紹介した有志による測定では地上から1m程度ですし、測定機器もおそらく違いますので、違った結果になっているものと思われますが、我々の生活圏は地上ですから、地上に近い地点で測定している方がより正確なことは言うまでもありません。ちなみに、地上と地上から10数メートルの地点では、同じ場所で計測しても数倍の差が出るそうで、政府の行っているモニタリングポストでの測定というのは、意図的に低い数値が出るように仕向けていると思われても仕方がない計測方法とも思えてなりません


政府発表と民間発表のどちらの数値を信用するか?  政府の基準と世界基準のどちらを信用するか?

今回のような有事では、まさに 自己責任で判断する しかなさそうです