大震災と放射能漏れを通じてわかったこと・3

これほど大きな地震が起こるとは・・・・・誰しも思ったことでしょう

地震予知連地震学者と呼ばれているような方ほとんどが、今回の東日本大震災を予知していませんでした。一部の学者さんは、過去にあった津波の痕跡を調べて、三陸地方に大きな津波がくる可能性があることを承知していて、各県に通報しようとしていた矢先にこの震災が起きてしまったとの報道がありましたが、このような海溝型の大地震がこの地方で起こることを予測していた関係者はほとんどいなかったのが現実です

日本の地震学は世界での最先端と言われていますが、そのなかで誰も想定すらしていなかったということに、正直なところ愕然としました。まあ、地震の予知が難しいであろう事は想像に難くはありませんが、ほとんどの関係者が想定もしていなかったことには正直なところひどく驚かされました

地震後に多くの学者さんが「東海・東南海については海溝型の大地震がくるかもしれないというのは想定していたが、東北でこのような海溝型大地震が起こるとは想像すらしていなかった」・・・みたいなコメントを出していました

それほど期待しているわけではありませんが、専門家の方ですらこのような具合ですから、それなら地震予知など最初から不可能と言っているのと同じです

東海地震や関東地震はかなり近い将来○○%の確率でくる(30年の間に70%確率かな?)と言われていて、僕もなんとなくくるだろうとは思っていますが、ひょっとしたらこないのではないかとすら思ってしまいます(笑)

まあ、こなければこないで良いのですが、それよりも、いつ大地震がきても大丈夫なように備えておくことが重要なのでしょう

津波に関してもまったく同じで、今回、大津波警報が発令されたのが宮城県で到達予報高さが6m、津波警報が発令されたのは岩手・福島・茨城で3mだったと記憶していますが、実際はその数倍の高さの大津波に襲われています

津波の到達高予測については、各地に設置してある観測器から送られてくる地震データから計算して到達高を予測しているようですが、今回は大地震の影響により観測器が壊れたり、観測器からデータが送られてこないのがあったりしたため、正確な予測が出来なかった・・・・・といった感じで気象庁から発表がありました

今まで大津波警報あるいは津波警報が発令されましたが、予測どおりにきたことはほとんどなく、ほとんどが予想より小さな津波でした。しかし、今回は予想の数倍という高さできてしまいました
津内の規模がこの程度であれば、津波がくる前にいったん家に戻り貴重品だけでも取ってきて、その間に津波がきたら2階に避難すれば良いだろうと考えて、いったんは避難したものの自宅に戻って被災してしまった方もいるそうです

このような書き方をすれば気象庁を批判しているように思われそうですが、けっしてそのようなことではなく、大津波津波警報が出る出ないにかかわらず、自分自信で判断しなければならない事が大事だということです。つまり、気象庁の発表を参考にすることは大事ですが、鵜呑みにしてはいけないということでしょう

原発にすればなおさらで、一旦原発が被災してしまえば今回のようなとんでもない事態になってしまいますので、なおさら慎重に防災対策をしなければならないのに、想定外と責任転嫁するお粗末さは、あまりにも情けない限りです。それでいて、原発は絶対安全ですとは、開いた口がふさがらないとはこのことです。実際のところは 、「今回のような事故については想定はしていたが、対策をとるのを怠っていた」 だけでしょう

いずれにせよ、「自然災害はいつどこで起きて、どのようなことが生じるのか誰にもわからない」 という事を承知しておくことが必要です