先が見えない不安

先が見えない不安に日本中が包まれているといっても過言ではないくらい、大きな不安に包まれている日本ですが、何といっても最大の原因は原発事故に関する問題で、いつになれば放射能漏れはなくなるのか? 放射能による人や農産物、あるいは土地への影響はどうなるのか? 政府・東電やTVに出てくる専門家は、汚染された農産物や原乳、あるいは水道水はそれほど心配するレベルでは無いような事を言ってはいますが、ほとんどの人はヤバイと思っている事は間違いなく、そのような商品を並べておいても売れるはずはありません

風評被害とも言われていますが、福島県産の農産物が売れていないどころか出荷すらできない状態になってしまいました。放射能による影響は、レントゲンなどを撮影した時に受ける外部被爆と、食物の中に放射性物質が含まれており、それを食べてしまった時の内部被爆の2つがあり、外部被爆についてはある程度のデータが取れているようで、国際的な指針が作られているようなのですが、内部被爆についてはほとんどデータが無いようで、どれくらいなら安全なのかというのがほとんどわかっていないのが現実のようです

内部被爆については、まさか人体実験をするわけにもいかず、その危険が世界中に示されたのはご承知のとおりチェルノブイリによる事故からで、当時、汚染された原乳を飲んでいた多くの子供達がガンになってしまい問題視されるようになったからです。IAEAとかにはある程度の基準があるようですし、国によっては独自の基準を持っているところもあるようですが、日本は暫定的な数字を決めただけのようで、実際のところはまったくわかっていないのが実情ではないでしょうか

当初から政府は、○○をどれくらいの量を摂取したところで、レントゲン1回の被爆量と同じくらいだ・・・・・とか言っていました

素人の僕でも、レントゲンはあくまでも瞬間的な外部被爆でしかなく、内部被爆というのは摂取した放射線要素が甲状腺などに蓄積され、身体の内部で放射線を発し続けるわけですから、内部被爆の方がわずかな量でも影響は大きそうに思いますが、なぜか外部被爆と同じレベルで比較されても納得できませんし、データもないの安全だと言われても、とても口にはしたくありません

これは僕だけでなく誰でも同じでしょう。わけのわからない放射線物質でガンを誘発すると言われているものを、根拠もデータも完全でないことをもって安全だと言われても、にわかに信じられるものでないのは当たり前です

国としてはパニックを誘発しないように言っているのはわかりますが、消費者は本当にそうなのかと疑心暗鬼になっていることは間違いありません

原発放射能漏れ問題もどのように決着するのかまったくわからない」「東京都の水道水が汚染されたと言うことは、福島県内だけでなく近隣他県の農産物も放射能に汚染されているのではないか」「海水も汚染されているというので、魚も危険ではないのか」「原発から20km以内は避難指示が出ているが、将来的に住むことは可能だろうか」「計画停電はいつまで続くのだろうか」「現在稼働している原発は本当に安全なのだろうか」「これからも相当の電力需要はあるのだろうが供給されるのは可能であろうか」「被害を復旧するのに相当の費用が掛かるけど、その財源はどうするのか(増税されるのか)」「景気が悪化しそうだけど、どうなってしまうのか」等々、どれをとっても、今現在正確に回答できることはできないものばかりです

それゆえ、とりあえずは「頑張ろう!」と言うしかなく、避難者の救護や生活基盤の整備を優先するしかないのですが、途方もない避難者数ですし、復興どころかまだ避難者の生活安定すらできていない状況のようです。震災が発生以来すでに3週間が経過しますが、普通の災害ならすでに復興が始まっているでしょうが、今回の災害では、まだまだ上述したような不安に覆われてしまっているどころか、行方不明者がまだ1万人以上もいるという、まさに未曾有の大惨事なので、拭い切れぬ不安に包まれても仕方がないとは思いますが、何といっても国民の最大の不安は 放射能漏れ問題 の行方でしょう

どのような形で、いつ頃終息するのか? 終息した後にどうなってしまうのか? ・・・・・チェルノブイリはしょせん対岸の火事でしかなく、これほど先の見えない問題に日本人が直面したのは初めてのことであるため、不安にならざるを得ません。老い先が短い人でも心配になってしまうのは仕方がありません。何しろ初めて経験する大きな危機ですからね


しかし、放射能漏れ問題については我々一般国民に解決できる事や手伝えるものではありませんので、その問題の専門家に任しておくしかありませんので、一番大事なことは心配することや不安になることではなく、まあ普段どおりの生活をしていく事になるのかもしれません

原発放射能漏れ問題などまともに心配していますと、間違いなく精神障害になってしまいます(笑)。 自分で解決することができなものについては放置しておく ・・・・・ことが得体の知れない不安感から逃れる術でしょう。できるだけニュースから遠ざかるのも良いかもしれませんね