両トップ誕生

いよいよ自民党の新総裁が麻生さんに決まりました。まあ、最初から出来レースみたいな感じでしたから、大方の予想通りの結果です

自民党の仕掛けは、劇場型を目指しての事で5人の候補者が出馬して、総裁選を戦ったのですが、途中からは麻生勝利ムードに包まれてしまい盛り上がりに欠けてしまいましたが、今日の午後には新総裁誕生の運びとなりましたそれに対し、民主党は早々と小沢さんの3選が決まり、メディアからは埋没しそうな感じでしたが、「小沢さんの国替え騒動」や「国民新党との合併」などを打ち出して、自民党総裁選一色になりかけたメディアの報道を、若干引きつけたり国民の視線を受けたようですが、メディア対策としては、自民党の方に一日の長があったように思えます

とは言え、雌雄を決する事になるであろう総選挙の結果にメディアへの露出結果が反映されるものではなく、来るべき総選挙で国民の審判がどちらに下されるのかは、まだまだこれからの動きにもかかってくると思います

メディア露出では優勢であった自民党事故米対応におけるまずい対応で太田農水相がケチをつけてしまったのは、自民党にはマイナス材料に働いていますし、その処理方法・年金・後期高齢者医療制度・景気回復・消費税等々対立軸はたくさんあり、自民党を始めとする与党が負ければ下野しなければならず、民主党が勝っても恐らく単独で過半数をとる事は難しく、社民党国民新党との連立政権になりますが、政治が大きく動く事は間違いありません

こんなことは国民のほとんどが実感していますので、恐らく総選挙はどちらも「負けられない戦い」になり、かなり白熱したものになるだろうとは想像する事ができます

小泉さんが登場以来「改革」という言葉が持て囃されて、政治家が口を開けば「改革!改革!」と唱えていたのですが、今回の総裁選ではおばさんがいくら「改革」と叫んでも、小泉さんが後からおばさん支持を表明しても、国民の関心はまったくおばさんにはなびかず、「改革」と言う言葉と、小泉さんが過去の人になりつつあるような感じを受けました

今度の総選挙で一番注目したいのは、年金制度・医療制度などの社会保障制度や、物価問題・消費税問題などの生活に関する事が注目を受けて、投票の基準になっていくように思えます

民主党は小沢さんが3選を認められた時の演説で、ある程度の国家像が示されていますが、麻生さんは景気回復を最優先させているようで、どのような国造りをしたいのかがイマイチはっきりとしなかったのですが、これからマニュフェストで示されてくることと思います

そこでどちらを選択するのかで、今後の日本の行方が決まってくると思うと、今回の総選挙は国民にとって大きな審判を求められているのではないかと考えています。それにしても、一番不利だろうと思われていた与謝野さんが2位になったことは、なんとなく嬉しい事で良心のある人達もいるのだなと感じました

各大臣も決まりましたが、小渕さんの娘さんが大臣になったのには驚いたというか、少々あきれてしまいました。少子化対策担当/男女共同参画担当の特命大臣として任命されたと言うことですが、どうみてもただのお嬢さん議員にしか見えず、大臣をまかせられる程の器量や見識を持ち合わせているとは思えません。本当に期待できる議員であるのなら、せめて代表質問くらいはしていても良いとは思うのですが、それすらもありませんから、誰がどう考えてもただの選挙対策にしか思えません

少子化対策がほとんどなされていないから、しょせんはお飾りの大臣さんだからと言っても、このような人事では選挙民を馬鹿にしているとしか思えず、ちょっとやり過ぎでしょうか

それと、中山国交相がいきなり問題発言をして、辞任しなければならなくなったようですし、人気のあった小泉さんも議員を辞めてしまうと言うことで、麻生内閣も厳しい船出となってしまったようです

いずれにせよ、次の総選挙は天下分け目の関ヶ原になることは間違いありませんので、選挙まで残り一ヶ月ですが、注目して見ていきたいですね