ジムグリ

天災は忘れた頃にやってくる・・・・・とは申しますが
三陸沖ではなく、内陸であのような大地震が起こるとは、誰も想像していなかったようで、天災特に地震は恐ろしいものですね
被災者の方や被災地の皆様には、心よりお悔やみ申し上げます。早く復興されることを祈っています
5月のGWにも、一関市あたりをウロウロしていたので、本当に心配になります




今春から6回ほどヘビに出会っていますが、そのうちの半分がジムグリでした

まあ、個体数が多い種でもありますし、普通に山に生息していますので、出会う事があっても不思議ではないのですが、出会った個体の半数がジムグリとは、偶然とはいえ何かの因縁でもあるのかと考えてしまいます(笑)

最初に出会ったのがこの個体です。時期は4月の中旬くらいになりますが、恐らく車に轢かれたのでしょう、林道で死んでいました。全長は90cmくらいの立派な成体ですが、やや赤みが薄い個体のように思えます。発見場所は甲府市の北部山地です


2度目はこの個体です。こちらは6月に入ってから出会った個体で、山中の道路に日向ぼっこしていました。やはり立派な成体で、全長は90cmくらいあり、やや赤みが薄いように感じます。ジムグリをマジマジと観察した事はなかったのですが、成体になると赤みが薄くなるのでしょうか?・・・・

発見場所は南アルプスで、この個体は同行者により捕獲されてしまったのですが、その同行者は捕獲時に噛まれてしまい血を見ました(笑)。でもマムシやヤマカガシではなくて良かったですね


3番目はこの個体で、先週の日曜日に八ヶ岳で出会いました。道路の端にいたのですが、逃げないのでおかしいなぁ・・・と思っていたら、どうも尻尾のあたりを車に轢かれているようで、肛門から血が流れていました

全長は40cm位ですからまだ幼体という感じでしょうか、赤みも綺麗でなんとなく鑑賞価値がありそうに思います(笑)。尻尾から三分の一くらいが動かないようで、逃げようとして上半身を盛んに動かすのですが、まったく移動する事はできずにいたもので、このままカラスやトビに食べられてしまうのでは可哀相ですので、近くにいるオオタカの巣の近くにある岩の上に放置してきました。うまくすればオオタカが獲ってくれる事と思います

2番目の出会いの時にはヘビに詳しい同行者がいたので、ジムグリについて少し教わった事があります。ジムグリの最大特徴は、腹部の鱗(?)を確認する事らしく、地域や個体差による色彩の変化(黒化型とかも含め)も多く、黒化型個体などは一見するとどの種類のヘビなのか識別するのに難しいそうで、そのような場合は、腹部にある鱗を確認するのだそうです

ヘビの腹部にある鱗については、普通は頭から尻尾の先まで、1枚の鱗になっていますが、ジムグリだけは肛門から後ろ(つまり尻尾部分)については2枚で構成されているのだそうです


さっそく確認してみると、ジムグリの腹部にある鱗については、肛門から下にある部分は2枚になっています


こちらはタカチホヘビですが、肛門の後ろにある鱗は1枚になっているのがわかります。ヘビなんて皆同じだと思っていたのですが、なんとなく新鮮な面白さでした