思い出の楽曲・4

当時の中学生の楽しみなどはそれほど多くなく、夜になればTVを見るかラジオを聴くかするくらいで、TVはホームドラマとか歌謡番組(演歌とか流行歌)がメインで、今のように面白そうな番組は少なかったので、ラジオを聴くのも、情報収集や暇つぶしの方法でした。ラジオと言ってもFM局はNHKしかなかったので、もっぱら地方のAM局ばかりでしたが、オールナイトニッポンなどの人気のある深夜番組もあったりして、ラジオは今よりもはるかに大きな役割を持っていた時代でもありました

ある時、とりとめもなくラジオを聴いていると、今までに聴いた事がない激しい楽曲が聞こえてきました。当時流行ったという記憶はないのですが、一時期には何回かラジオで聴いた曲でして、初めて聴いた時に、「これは良さそうな曲だ」と思って、次回に放送された時にはカセットに録音し、繰り返し聴いていた曲です

ノイズ混じりの録音でしたが、その激しさは圧倒的な迫力があり、すごい音楽があるものだとカセットテープが伸びて聞こえなくなるまで聴いていました
その楽曲名は「何かいいことないかな」というもので、故河島英伍さんが若い頃に歌っていた曲です。その後、酒と泪と男と女などのヒットを飛ばして有名になりましたが、河島さんのソウルを感じさせるなかなか素晴らしい曲だといまだに思っています

youtubeにはどこかのライブ版しかありませんが、オリジナルの方が圧倒的に迫力があり、河島さんは日本のR&Bシンガーだということが良くわかる曲です
河島さんについて少し調べてみたところ、亡くなったのは48歳ということで、奇しくも僕の年齢と同じです。この歳で亡くなられたという事はさぞかし無念だったのではないかとも思っています


http://www.youtube.com/watch?v=afBaJWV_9TU