妖精再び

女子フィギュアの世界選手権で浅田真央ちゃんが、転倒しながらも初優勝して金メダルをとったことは、朝のニュースで転倒シーンとともに報道されて知っていたのですが、「えっ、転んで金メダルなのか」と誰しもその報道に接した人は思ったのではないでしょうか

あんなに大きな転倒をして金メダルとは不思議な感じでしたので、これはどうしても見なければと思い、今夜は女子フィギュアの番組をかじりつくようにして見ていました

見ていた人はわかると思いますが、転倒シーンは結構激しいものがあり、これでは優勝どころか2位や3位もおぼつかないのではと誰しも思ったと思います。もちろん会場で見ている人も同じような感じで、落胆の溜息が聞こえるような印象を受けました。それでも、その後の演技をしっかりと纏めあげたのには驚かざるを得ず、転倒後にもかかわらず、緊張の糸をとぎらせることなく素晴らしい演技をしたのは、さすがだと思いました

審判の得点を待つ間の表情はちょっと堅い感じで、自分のミスの大きさを噛みしめているのがわかるほどで、得点が発表されると本人も会場も、恐らく想像していた以上の得点を得たようで、本人も驚いていましたし、会場のどよめきもありました。恐らく、あの会場にいた人のほとんどが真央ちゃんの優勝は絶対に無いだろうと思っていたはずでしょう

だいぶ前の事になりますが、ジャネット・リンがオリンピックで転倒しながらも銀メダルを取ったシーンを思い出した人もいるでしょう。それにより、彼女は銀盤の妖精ともてはやされたのですが、今回の真央ちゃんの快挙はそれに匹敵するようなものではないかと思っています。これがオリンピックの舞台であれば、ものすごい事になったことでしょうね

そのまま、すべての選手の演技が終わり優勝することができたのですが、少し前のブログで書いた事なのですが、「あきらめない」事の大事さを再び噛みしめました出来事でもあります。転倒してもあきらめることなく精一杯の演技を披露した事が、この快挙に繋がったのではないでしょうか。普通なら緊張の糸が切れてしまいそうな重圧の中で、本当に驚かされてしまいます。これが17歳の少女かと思うと、自分の不甲斐なさがよけい身に染みてしまいます(笑)


やっぱり

あきらめない事は大事ですね


最後に演技した日本の中野選手については、素人の僕が見るとノーミスの素晴らしい演技を行ったように思うのですが、会場からもブーイング起こるくらい得点は伸びませんでした。厳正な採点基準に基づいて行われている競技でしょうから、間違いはないとは思うのですが、もう少しでメダルに届いたと思うと、本人の口惜しさは相当なものでしょう。ちょっとかわいそうでした

安藤選手は、残念ながら途中で棄権してしまったのですが、体調が良くないのなら最初から出場しない方が良かったかな。転倒してもあきらめずにいた真央ちゃんと比べると、精神的に弱そうな感じを受けてしまいました。本当に強い選手は、どのような分野であっても決して言い訳などすることはないのですが、ダラダラと言い訳ばかりしていたインタビューには、ちょっとがっかりでした

少し前の事になりますが、モーグル上村愛子選手といい、女子フィギュアの3選手といい、女性が世界で活躍しているのは、なんか清々しいものがあります