リヤカーマン・51歳

先日、TV番組でリヤカーを引きながら世界を旅しているリヤカーマンがアンデス山脈を越えるドキュメンタリー番組を放映していました。このような番組は好きなので、楽しみにしていて最初から最後まで見ていました

リヤカーマンさんは、51歳の冒険家と言う事で、リヤカーを引きながら世界一周を成し遂げた人で、今度は2周目に挑戦しているようで、その最初の旅にアンデス越えを計画したようで、その出発から到着までを現地取材した内容の番組となっていました

番組では、砂漠化してしまった広大な塩湖を渡ったり、4600mを越えるアンデスの峠越えに挑むという二つの大きな試練を越えて無事に目的地のホテルに到着するまでの旅の一部始終を放映していました

番組の最後で、「過去30年間掛けて、リヤカーを引きながら世界一周を達成した。これから30年掛けて2周目に挑戦する」と淡々と語っていました。この年齢になっても、そんな意欲が湧いてくる源泉は何だろうと考えたのですが、まったく想像できませんでした。まあ、リヤカーを引きながら世界一周を計画し実行してしまう人ですから、我々凡人とは頭の中味が違うのでしょうが、そのスケールの壮大さと彼の意欲に心打たれるものがありました

それよりも印象に残っているのは、岩塩が固まり通りづらい塩湖を苦しみながら横断している時や、アンデスの峠越えを高山病で苦しみながら挑戦している時に「何で俺はこんな事をやっているのだろうか・・・」とつぶやく姿はそれ以上に印象的な言葉でして、自問自答しながらも、折れそうになる自分の心を奮い立たせたり、目的を確認していたのだろうとは思いますが、偽らざる本音のつぶやきでもあるでしょう

齢51になっても、つらい旅を続けるリヤカーマンさんには、久しぶりに勇気づけられました。これからも頑張って旅を続けてもらいたいと思うとともに、『頑張れ自分!』と、とりあえず自身に発破をかけておきました(笑)