オアシス


都会のオアシスと言えば、いろいろなものが想像されますが、都会では緑豊かな公園であったり、現在では、デパートなども涼しかったり、座る場所が整備されていたりして、夏場には格好のオアシスとなっていますね。昔は、喫茶店なんかがその代表格でしたが、現在はスタバとかにその地位を奪われてしまい、落ちつける場所を探すのも大変になってきました

それだけならまだしも、ここ数年の喫煙者を排除する風潮は激しく、千代田区が路上喫煙を禁止して以来、それがあちこちに広がり、屋内はおろか屋外でさえ喫煙できる場所が制限されているのには、ちょっとまいってしまいます

JRも全面禁煙になってしまったため、上京する場合でも、電車内では禁煙ですし、駅から屋外に出ても喫煙できないので、愛煙家にとっては、まさに拷問に等しい仕打ちで、駅から降りると、タバコを吸える場所を探すのに一苦労します(笑)

また、近年ではオフィス内も完全禁煙というのが増加していき、恐らくかなりの企業では屋内が禁煙になってきている事と思います。喫煙者は減少してきているとはいえ、まだまだ相当数がいるもようで、オフィスが入っているビルなどには、必ず喫煙する場所が設けられていて、さすがにビルの入り口にあるようなところは少ないですが、裏口や非常階段、あるいは駐車場に喫煙スペースがそこそこ設けてあったりします。そのような場所を見つけてはタバコに火をつけて一服するのが、駅から降りて最初に行う事になってしまいました(笑)

当たり前の事ですが、このような喫煙場所に行きますと、同類の人がいて、言葉を交わす事はありませんが、同類相哀れむ・・・というような感じで、タバコを楽しんでいると、このような場所こそが、僕にとってはオアシスでしかない事がつくづく実感できます

現在のオアシスは、喫煙場所にあり・・・・・こんな感じでしょうか(笑)


最初の写真は、赤坂東急にある喫煙場所、これくらいオープンですと、周囲の景色を楽しみながらタバコも美味しく吸う事ができます。2枚目の写真は、とあるビルの殺風景な喫煙室です。部屋一面に灰皿が置かれていて、天井には無味乾燥に空調器機だけが動いていて換気をしているようです。いくらタバコを吸いたい時でも、これでは、美味しく味わう事などは、ちょっと難しいです

それにしても、こんな場所でなければタバコを吸う事ができないとは、凄い時代になってしまいました。東京に住んでいた大学生時代は、通勤電車はもちろん禁煙でしたが、駅のホームや映画館などは、まだまだタバコを吸う人がたくさんいて、駅のホームなどはタバコの吸い殻やガムがたくさん捨ててあって、あまり綺麗ではなかったのですが、新宿駅などは、そのモクモクとした紫煙と良くマッチした場末の感じがする駅で何とも言えず良かったです(笑)。でも、だんだん近代化された綺麗な駅になってしまい、ちょっと寂しいですな

喫煙がこれほど嫌われる世の中になるなんて、当時の喫煙者は誰も想像していなかったはずで、規制社会の始まりは喫煙にあったのかもしれませんね