都市鳥

都市鳥と呼ばれている野鳥がいます。厳密な定義がなされているのかどうかわかりませんが、まあ、都市に生息している野鳥と言うことではないかと思っています。スズメ・ヒヨドリキジバト・ドバト・カラスなどのように、普通の都市(都会)に生息している野鳥という感じでしょうか

以前は、上京するような機会があっても、特に東京に魅力を感じているわけではないので、用事を済ませれば飲んで帰ってくるだけという感じでしたが、最近は、それでは、なんとなくもったいないかなと思い始め、上京する折りは、少しでも知らない場所は散策などするようにしました

会議等が午後1時から始まるような場合は、午前中には上京し、1〜2時間くらいは、知らないところを散策したり、名所旧跡を訪ねたりするなどして、用事を済ませるだけという単調な事から、少しは楽しむようにしていたら、意外と面白いことに気がついたりして、これが、なかなか面白く、東京でも楽しめる事に気がついたのです

都内を散策していますと、緑の多さに気がつく人は多いと思います。公園があったり、古いお屋敷があったり、緑に囲まれた寺社があったり、大きな木もたくさん残っていて、少なくとも甲府よりは、格段に緑が多い事に気がつきます

緑が多いと、野鳥をはじめ、さまざまな生物も共存していまして、なかなかに目を楽しませてくれます。メジロなどは、ちょっとした緑があると都内では普通に見ることができるのですが、甲府盆地内では絶対に見ることができませんので、何とも不思議な光景だなぁ・・・・・とも思ってしまいます。メジロも、都会では立派な都市鳥ですが、田舎では、やはり山の鳥でしかなく、都市には、ほとんど住んでいません

それでも、一番驚かされるのは、何と言ってもスズメです。都区内といっても、都市の有り様はいろいろあって、ビルが林立するビジネス街的なところがあったり、住宅地が多い場所があったり、商業地がメインになっていたりと、さまざまな形態になっています。ビジネス街では、ちょっとした緑地があったりしますと、前述したメジロシジュウカラが普通にいたりするのですが、不思議なのは、そのような界隈でスズメを目にすることが、ほとんど無いのです

とはいえ、本当にいるのかいないのかについては、まだまだ観察不足のところもあって、断定することはできないのですが、今まで、ほとんど目にすることはありませんでした。そのような場所から少し足を伸ばして、住宅が出てくるようなところまで行きますと、初めてスズメを目にすることができるのです

昔から、人間が住む所には必ずスズメも住んでいると言われていて、どんなに山の中にある集落や、1軒しか家がない所でも、不思議とスズメはいるのですが、廃村や廃集落になってしまうとともに、その地域からスズメもいなくなってしまいます。単純に考えてしまうと、人間もしくは人間が居住する民家に依存して彼らは生活しているのでは・・・とも思われ、不思議に思っていたのですが、都内のビジネス街でも見かけないということは、やはり人間生活と密着しているのかもしれないと思われる節があって、何とも面白い鳥です

ひょっとしたら、短い観察時間ですから、単純に見つけることができなかっただけかもしれませんし、シジュウカラメジロが普通に生活していてスズメがいない事など無さそうに思うのですが・・・・・都会もなかなか面白いですね〜

今日の写真は、赤坂見附で出逢ったオナガです。甲府市内では、あまり見かけることはできなくなってしまった鳥なので、こんな場所に普通にいるというのは、何とも面白い