ヌカカ

久しぶりにヌカカにやられてしまいました


ここは普段から通っている山で、今まで一度もヌカカにやられたことはなかった場所です。しかし、水が湧き出ている場所でもありますので、ヌカカがいてもおかしくはない場所です。いつもはただ普通に通り過ぎてしまう場所なのですが、このあたりは岩盤の上に表土が少しだけ乗っているような場所で、いつ崩れ落ちても不思議ではなく、現に数カ所崩れている場所もあったりします

崩れ落ちてしまえば、そのまま数10メートル下の河川まで落ちてしまいますので、まず助かることはありません。今後もしばらくは通わなければならない場所なので、梅雨を迎えて用心のためにこの日は安全確保のために虎ロープを要所に設置する作業を行ったのです

ロープについては今にも崩れ落ちそうな3カ所ほどに設置したのですが、一人での作業のため少々時間も掛かり、常に動き回っているというわけでもありません。それでも、時折一休みしながらタバコをくゆらせていると、小さな虫が飛んでいることは認識していましたが、まさかヌカカとは思わず、腕に止まったら手でパチンと平手打ちを食らわしていたりしました

ヌカカは、1〜2mmくらいの極々小さな虫で、ブユを極小にしたようなものなのですが、始末が悪いのは、ヌカカに刺されても痛くも痒くもなく、ほとんど何も感じません。ですから、刺されているという意識などはまったく自覚することはできなく、翌日になってから初めて痒みが襲って来るというということと、1〜2日ではとても治らず、3〜4日は痒みが続いたり1週間以上は赤く腫れあがってしまうという始末の悪さなのです

今までも、時たま刺されたことはあるのですが、ほとんどの場合山歩き中なので刺されてもわからず、翌日以降になって、「あれ、昨日ヌカカに刺されたかな」という程度で1〜2カ所を刺された程度でしたが、今回は両腕と頭の中も気付かない間に刺されてしまい、全体では40カ所ほども刺されてしまいました

これほど刺されてしまったのは20数年振りのことです。その時はヌカカという存在すらあまり知らなかった時で、イヌワシの巣を観察している時にとほうもなく刺されてしまい、100カ所くらいは刺されてしまいました(笑)

当時は長袖のシャツを着て首にはタオルを巻き付け、しっかりと帽子をかぶっていたのにもかかわらず、服やズボン隙間から侵入されてしまい、大量に刺されてしまったことがあります

今回、ヌカカの存在など頭の片隅にもなかったので、小さな虫が飛んでいてもまったく気にもかけなかったことがまずかったため、このような事態になってしまいました

これで1〜2年はヌカカのことが頭に入るとは思いますが、3〜4年もすれば忘れてしまうのでしょうね


こちらの写真は、刺された翌日の状態です

とにかく痒くて痒くて仕方がなかった時のもので、腕全体も腫れてしまっています


こちらは昨日の状態で、刺されてから6日後のものです

腫れは治った感じですが、まだ少し痒いかな