鹿に塩

シカついでにもう一つニホンジカの話題を

シカをはじめとする草食獣のほとんどは、あたりまえにベジタリアンです。しかし、ほ乳類に必要な要素の一つに塩分があり、塩分の外にもいくつかの微量な要素が生きるために必要とされています

人間は塩を始めとする必要な要素については、人工的に作り出して摂取することも可能ですが、動物はそのようなことはできませんので自然界の中から摂取することになります。草食獣は草の中に含まれる僅かなミネラル等を摂取し、その体内に蓄積されたミネラル等を肉食獣が摂取することにより、彼らは必要な要素を摂取しているのですが、自然界の中で塩分などのミネラルを大量に含んだ土地などは限られているため、草を食べるだけで草食獣が必要なミネラル等は賄いきれず、土中にあるミネラルを摂取せざるを得ないのが実状です

温泉が湧出しているような場所や石灰岩地帯、あるいは岩塩などがあるような地域は、これらに含まれているミネラルを草食獣が嘗めに来ることで知られていて、人工物ではコンクリートに含まれているミネラルを嘗めて摂取することが普通にあります

この場所は、一昨年に建設された場所ですが、近くにはシカがたくさん生息しているため、たくさんのシカがコンクリートから絞れてくるミネラル分を嘗めていることが、この大量の足跡からもわかります



この建造物を見てみますと、このような感じで何かがコンクリートのなから湧いてきている(吹いてきている)ように見え、なんとなくカルシウム分が多そうに見えるのですが、きっとこの中にさまざまなミネラル分が入っているのでしょう