定額給付金

じわりじわりと不況の波が押し寄せいてきているようで、先日発表された国民総生産いわゆるGDPですが、マイナス3.3%という事で、戦後最悪のマイナス成長となっていて、昨年から続く日本経済の落ち込みは相当なものになる事が予想されています

このマイナス3.3%というのは、政府の発表数値であり、民間の各社の予測では3.9%という厳しい数値になっており、ここまで落ち込むのは相当のダメージを与える数字になるのは必至です。これはまさに未曾有の危機と言えるでしょう

僕の仲間でも、減給になった人ならまだしも、職を失った人も出てくる始末で、特にこちらのような地方経済は疲弊しきっているという感じです。特に地場産業の落ち込みはひどいもので、景気の悪い話ばかりしか聞きません。もちろん、土建業者さんも同じで、公共事業だけでなく民間の工事も減ってしまい、青息吐息状態のところが多いと聞いています

それにしても、昨年の今頃は、1年後にこれほどになってしまうとは誰しも思っていなかったはずで、しかも、昨秋のリーマンショック時には「日本の経済は蚊に刺されたくらい・・・」というような発言があり、アメリカやヨーロッパの打撃は大きいけれど日本経済への打撃はそれほどではないように言われていたのが、実際はその逆で、GDPが一番減少するのは輸出に依存している日本企業だという事になってしまいました

とりあえずは昨年度から実施されている補正予算による景気対策により、多少はしのいでいるようにみえるのですが、はたして効果が出てくるのでしょうか?

とりあえずの景気対策になり、ひいては企業の存続に繋がるような予算であれば良いのですが、ただ企業を延命させるだけの予算措置では、死に金になりかねませんので、効果的に使って貰いたいものです

そういえば、うちにもとうとう定額給付金が交付されました。大人は12,000円で子供が20,000円です。さすがに子供の分をくすねるわけにもいきませんから、子供達にしっかりと渡しました。高校生や中学生にとっては結構の大金ですから、とりあえず10,000円は貯金するようにして、残りは自分で考えなさいと言っておきました

恐らく、子供を持つ家庭であれば、同じような感じになるのではないでしょうか? 「このお金は景気対策だから、もらったらジャンジャン買い物しなさい!」というほど物わかりの良い親は少ないのではないでしょうか?

もちろん、大人が貰った12,000円については我が家では家計の足しになってしまうだけで、実際に景気対策的な消費に廻される事はありません(笑)。まあ、独身貴族的な生活をしている人ならともかくとしても、一般的な家庭では、同じような感じになるのではないかと思っています

とどのつまりは、貰えるのなら嬉しいけれど積極的な消費に廻す程余裕があるわけではないから、自然と生活費の一部に消えてしまうだけで、景気対策の効果としてはイマイチのような感じがします。もちろん、貰ってすぐに消費に廻す人もいるかとは思いますが、全体の半分以上の家庭では積極的な消費と言うよりも生活費として消えてしまいそうなので、2兆円の経済効果はなさそうに思います

皆さんはどのようにして使いましたか?