鉄道事故

一昨日は、用事があって上京したのですが、往復とも鉄道事故により時間ロスをしてしまいました

中央線は、鉄道事故のメッカでもあり、事故の影響により遅れてしまうことは、まれに遭遇するのですが、まさか往復とも遭遇するとは思いませんでした

山梨から東京に行く時は、特急で行くのですが、だいたい1時間30分から45分くらいかかります。この日は甲府発7時21分の特急に乗りましたので、新宿着は9時02分の予定でしたのですが、高尾の駅に到着したところ、なかなか発車しないので、おかしいなぁ・・・と思っていたら「中央線の快速電車で、荷物がドアに挟まると言う事故が起きてしまい、30分ほど遅れます」・・・というようなアナウンスが流れてきました

またか・・・と思いつつも、もちろん個人ではどうにもなりませんので、ゆっくりと週刊誌を読みながら車中で待っているのですが、このような時間こそタバコが吸いたくなってしまうのですが、なんとか我慢して電車が動くのを待っていました。ほどなく動き出したのですが、八王子や立川でも駅で待たされたりして、結局は45分程度の遅れで新宿に到着でした

東京での用事は丸一日かかり、夕方から懇親会・二次会と続き、気がついたら22時を過ぎてしまい、久しぶりに最終電車で帰ることになりました。最終電車は、新宿発23時ちょうどで、これに乗ると甲府へは0時40分に着くことになり、家に帰ってくると1時を過ぎてしまうのですが、明日は休みだし仕方がないと、最終電車で帰ってくることになったのですが、この最終電車は東京駅発甲府行きと言う電車なので、寝ていても乗り過ごすことはないので安心です

ほろ酔い気分で、電車の到着を待っていたら、「甲府行きのかいじ号は8分遅れで当駅に到着する予定です」とのアナウンスがあり、また何か不都合でもあったのかと思いつつも、まあ8分くらいだったら大したこともないし大丈夫でしょうと、遅れてやってきた最終電車に乗り込むと、何事もなかったのようにすぐに電車は動き出したので、酔い覚ましの缶コーヒーを飲みながら、携帯の目覚ましを0時30分にセットして、寝ることと決めました

この夜は、珍しく冷酒に熱燗と交互に楽しんでいたので、あっという間に眠りについてしまい、気持ち良く眠っていたところ、ふと目が覚めると、電車が止まっています。「ありゃ、甲府に着いたのか・・・」と思ったのですが、窓の外の景色を見ますと、駅ではなく僕の座っている席の外には、なんと踏切が見えていて、僕の席は踏切の上にあるのです

嫌な予感がしたのですが、案の定「ただいま人身事故が起こり、警察で救出にあたっていますので、発車までいましばらくお待ちください」というアナウンス。やっぱり事故か・・・と、悪い予感が的中してしまいました
携帯の時計を見たら、すでに甲府へ到着する0時40分はとっくに過ぎていて、時刻は1時をまわっていました。現在の位置が良くわかっていないのですが、甲府盆地には既に入っているようなので、場所は塩山か山梨市あたりだろうと思いました。10分に一度くらいの割合で、同じようなアナウンスが繰り替えされていますが、電車はまったく動く気配はありません

ぼんやりと窓の外を見ていると、JRの保安員や警察官が何やら動いている姿が、雨に煙りながらもやや後ろ側で見えています。暇なので、よほど席を動いて見ようかなとも思ったのですが、昔の悪夢を思い出しそうなので、席に座り目を閉じて待っていると、しばらくして、電車が動き出すというアナウンスがあり、外の景色をぼんやりと見ていたら、どうやら別田という小さな駅があり、そのすぐ近くであるということがわかりました

しばらく電車に揺られていると、甲府駅へ到着しました。時刻はすでに2時を少し回っていて、結局は1時間以上の遅れということで、外はまだ小雨が降り続いていました。駅の外に出たら、すぐさま煙草に火をつけ一服して、疲れた身体に渇を入れました(笑)

それにしても、往復の電車で遅れが生じる事などは初めての事で、おまけに夜中に帰ってくる羽目になってしまい、なんとなくまいりました

今朝の新聞を見ましたら、案の定、その時の人身事故にあった人は、亡くなられていました。新聞によると、別田の駅で線路に寝ていて電車に轢かれたそうで、酒に酔って寝ていた可能性があると書いてありましたが、いくら酒に酔っていたからといって、雨の降りしきる中線路で寝ている事など、まずあり得ないでしょうから、恐らく自殺ではないかと思われます



ここから先は、ちょっとグロな事が書いてありますので、読みたくない人は絶対に読まないでください


小学生の時、田舎に遊びに行っていた時、ローカルの身延線に乗って帰ってきたのですが、その時も、僕が乗っていた電車が人身事故を起こしたことがあり、やはり自殺した人は即死でした。これで、2回目になるのですが、あまり良い気持ちではありません。その時は、僕が座っていた座席の近くに、飛び込み自殺した女性の下半身と左手が落ちていたのを目撃してしまい、夜なかなか寝付けなかった事があります

少ししますと、反対側の座席方向では、悲鳴が聞こえてきて、なんとなく席を立って外を見てみたら、反対側には下半身と左手が途中から無い女性の上半身がありました。つまり、胴体が真っ二つになったと同時に左手がもげてしまった状態で、電車の左右に散らばってしまっていたという凄惨な光景だったのです

電車に轢かれるということは、これほど悲惨なのかということがしみじみとわかり、子供心にも絶対に自殺はしないぞ・・・と決めました(笑)。今だから、このような事を平気で書くことができるのですが、当時は、1週間くらいは夜眠るときに瞼を閉じると、その光景を思い出してしまい、なかなか寝付けなかったですし、大好きだった肉も食べることができなかったくらいでした

もちろん、今でも、その時のことは鮮明に覚えています。本当に凄惨だったのは、実は事故そのものではなく、その事故処理です。近くの駅から駅員が何人もやってきて、死体の処理をしていたのもまざまざと見てしまったのですが、そちらの方が、あまりに凄惨な光景なので、子供心にも駅員さんに同情してしまいました。さすがに、その時の様子は、あまりにグロすぎて書くことはできません。まあ、そんな事に興味のある人もいないとは思いますが、それでも聞いてみたいという人は、直接僕に聞いてくだされば教えますよ(笑)