福田内閣が発足しましたが、国会開幕中という事もありほとんどの閣僚は留任ということになったようです。前回入閣した人は、心配して発表を見守っていたのではないでしょうか
新内閣が発足したばかりなのに、すぐに内閣総辞職ですから、大臣として働く時間もほとんどなかったでしょう。そんな短期間ではありましたが、一番目立ったのは、なんといっても舛添厚労大臣でしょう

政治評論家時代から、しばしばTVに登場しては、歯に衣着せぬ発言で人気もありましたし、本人も介護経験者であることなどから、国民的人気を背景に安部さんから厚労相に抜擢されました。元々内閣の人気対策で抜擢されたのですから、恐らく、そのあたりも本人は承知しているはずで、内閣の好感度アップのために、さまざまな発言をしているようです

その中で、一番不快に思ったのは、何と言っても「国民の年金を勝手に使い込んだ人は、必ず刑務所に行ってもらう」発言です。一見すると、このようなことは当たり前の事で、こんな事を不快に思う事もなさそうなのですが、これがなぜか弱い者イジメにみえてしまい、不快に思ってしまうのです(笑)

これは社保庁職員や市町村の職員が、国民年金の掛け金を着服したのが発覚した問題で、40数名で4億数千万円を着服したという事件で、着服した年金保険料はもちろん返納させなければならず、罪にあたる者は告発して当然であるので、それほど大声を出して触れ回るほどの事ではありません

僕が気に入らないのは、そこまで言うのであれば、昨年から続く自民党議員の疑惑では、誰一人として疑惑が解明されているわけでもなく、政治資金収支報告書の消えてしまった金額ですら、ただ一人として納得のいく説明をした人がいないどころか、明らかに政治資金収支報告書虚偽記載の人ですら告発するわけでもなく、静かに世間が忘れ去るのを待っていて、身内に甘く他人に厳しい姿勢が見え見えなので、不快感を感じざるを得ないのです

厚労相と言う立場で考えても、年金保険料の運用を失敗したり、明らかに不要であるグリーンピア施設を日本中に建てまくったり、不要になったグリーンピア施設を格安で議員さんの周辺企業に売却したりと言う疑惑もたくさんあるのに、それらの事にはまったく触れないでいるのを見てますと、巨悪は見逃して弱い小悪は徹底的に痛めつける感じがして、ちょっと不快に思ってしまうのです

恐らく、小悪でも許したくないと言う事と、国民受けをするためのパフォーマンスだとは思うのですが、平時ならばともかく、昨年から閣僚のさまざまな疑惑続きばかりなうえ、何一つその疑惑が解明されずにいる最中ですから、特に不快感が強くなってしまいます

おまけに、今日は「保険料の掛け金の横領をやらせないために、社会保険庁や市町村での窓口徴収はやめて、コンビニで支払ったり、郵便局や銀行で引き落とせば、問題はなくなる」と発言したようで、これでは、自分自身の傘下にある社会保険庁や市町村をまったく信用していないわけで、こんな調子では部下(厚生労働省等)からも信用されるわけがありません。自分一人で仕事していると勘違いしているのでしょうね

前回の参議員選挙では100万票とったのに、今回は60万票に減らしてしまったのは、さすがに国民も見ていますね