なんとなく雑感

やはり、おぼっちゃまには日本の総理としての激務は務まらなかったみたいですね

ご承知のとおり、美しい国造りをスローガンとして、政権支持率も77%もあるなど当初は国民の人気もあった安部政権が船出してから、約1年でたわいもなく沈没してしまいました

かなりの識者や関係者が証言しているように、精神的にはかなり弱かったようで、さまざまな理由を付けているようですが、結局は無責任に政権を放り出してしまったというところでしょう

就任してからの発言等をみていても、すぐにキレてしまったり、自分の我が儘を通したり、人話にはまったく耳を貸さないし、挙げ句の果てには、もう総理はしたくないと言って、簡単に政権を投げ出してしまうようでは、お子様・おぼっちゃま・ボンボンなどと揶揄されても仕方がないでしょう

「自分の政策は支持されている」→「職を賭する」→「所信表明」→「辞任」では、ここ1ヶ月ちょっとは何だったのだろうと誰しも思うところで、これから本会議が始まり、激しい舌戦を期待していた国民の期待をも裏切ってしまいましたが、相変わらず国民への謝罪はありませんでした。これでは、無責任の誹りは免れず、総理としての資質に欠けていたということを、白日の下にさらけ出してしまった感じです

この問題を通じて改めて考え直したいのは、世襲議員の事と、自民党の体質ではないかと思っています

世襲議員のすべてが悪いわけではない事は重々承知していますが、小さい頃からノホホンと過ごす事ができていた世襲議員のみなさんには、当たり前の事ですが、一般庶民の感覚などわかるはずがなく、庶民感覚はゼロであり、普通のサラリーマン家庭や個人事業者がどれだけ苦労をしているのかなど、まず実感する事ができません。そのような人達に、国民の目線にたった良い政治ができるのかと考えますと、やはり大きな疑問符が付いてしまいます

特に、ここのところの政治と金で不祥事を起こした人達や安部さんを初めとする政権の中枢にいるような人を見ていたりしますと、本当に痛感してしまいます。今回の本命対抗の麻生さんや福田さんも偶然ながら同じですね(笑)


もう一点の自民党の体質については、選挙で勝ちたいという一点だけで安部さんを圧倒的多数で選んでしまったという事で、恐らく、安部さんには総理としての資質が多少は欠けていても、選挙に勝てればそれで良いくらいにしか思っていないから、このような事態に国民を陥れてしまうのです。普通であれば、総理として相応しい人を選んで欲しいところなので、このことも、ちょっと無責任ではないだろうかと言わざるを得ません

安部さんでは、次に予定されている解散総選挙を闘う事はできませんので、負の遺産(年金・社会保障・政治と金等)を安部政権があるうちに片を付けて、違う人にバトンタッチして総選挙を闘いたかったところでしょうが、安部さんが自爆してしまいましたから、予定が狂ってしまったことでしょう。
自民党の先生達は口を開けば「国民のみなさまに・・・」などと軽々しく言ってはいますが、国民の事などまず考えているはずがなく、選挙に勝ちたいという事だけが、自民党の本音(戦略)だけでしょう。あとは、残念ながら個人の利益のことしか頭の中にないのでは・・・

党としての戦略があるのは当然ですが、自民党議員(あるいは派閥)としての戦略もあるはずで、暗闘している様が時折見え隠れしてきます

先日、農水大臣であった遠藤さんが、就任早々辞任に追い込まれてしまいましたのはその典型でしょう。この事件については、共済組合の補助金不正処理にあり、不正な補助金の返還について未処理であったのですが、この問題については、農林水産省が知らないわけなど絶対になく、「就任まで隠していた」→「就任後に公表」→「安部政権にダメージを与える」という安部下ろしの最たるものではなかったのかと思っています。恐らく、これを指揮していたのは、反安部の農水族議員であろうことは想像に難くありません

民主党でもさくらパパの賭けゴルフや姫井さんの不倫疑惑騒動などを初め、他の政治家に関してもさまざまな疑惑が報道されたりしますが、これらのほとんどは、対立する党からの告発だけとは限らず、仲間内からの密告もあるはずで、政治の世界などこんなものなのでしょうね

さて、そんな自民党に対峙する民主党も、豪腕で鳴らした小沢さんや若くて優秀な幹部もいますから、安部自民党と選挙になるはずはないと考えているはずで、安部さんが首相のうちに選挙を闘いたいというような発言をしたとしても、自民党には百戦錬磨の強者がたくさんいますので、本音では、そんなことはできないだろうと思っているはずで、これからの両党の闘いが本当に面白くなってきました