終盤戦

民主党が当初の勢いをそのまま持続して、とうとうここまできてしまいました。告示後も小沢さんがあれこれ仕掛けて、話題を民主党に引き寄せたりしていて、自民党をちょっと突き放しかけてきたという感じでした

自民党も、そろそろ何かを仕掛けて揺り戻しでも狙わないと、ずるずると大敗になってしまうと思っているのですが、仕掛ける気配どころか、ありとあらゆる幹部連が自分の選挙区に張り付きっぱなしという状態で、与党幹部がたまに出てきてもネガティブキャンペーンをしているだけですから、これではどうにもなりません。自分たちが政権にいてしてきたことを棚に上げて、言葉をついてでてくるのは民主党の批判ばかりです

喋っている本人達は、民主党の悪口や政策の不備をついて、してやったりと思っているのかもしれませんが、自分たちのしてきたことはまったく反省もせず、他党の批判ばかりという・・・その姿勢に、ほとんどの国民はうんざりしているというのが、どうも彼らにはわかっていないようです。まさに KY とは彼らのためにある言葉ではないかと思うくらい空気も読めていませんし、有権者の心もわかっていないようです

ネガティブキャンペーンをすればするほど、間違いなく票を減らしているはずで、ちょっと憐れにみえてきてしまいますが、これも仕方がありません。もちろん、民主党は同じ土俵に乗ることはなく淡々と政権交代を訴えるだけで大勝できますので、自公に付き合うことなく放置しています。ですから、なおさらそのピエロぶりが目立ってしまい、票を減らすことになりそうです


ここ数日の新聞などの予想では、民主党は300前後、あるいは300超の議席を取るのではないかとの分析を発表しています。東京都議会選挙で、都民の怒りが爆発し、自公を野党に転落させました。比較的選挙にはクールで無関心と思われていた東京都民ですが、いざ蓋を開けてみれば、投票率は大幅にアップし高い関心を持っていた事が明らかになり、自分たちの一票で政治を変える事ができることをどうも学習してしまいました

今までは、政治に不満や不信があっても、「どうせ変わりっこない」と醒めていた有権者ですが、今回はその積年のうっぷんが大爆発しそうな感じです。今回の選挙における民主党は「風に乗る」どころでなく、誰にも止めることはできない破壊力抜群の大津波に乗っているような感じになってきてしまい、相当高い投票率になりそうです。もちろん、かなり高い率で民主党(積極的な民主党支持というのではなく反自民という感じでしょうが)に投票されるような予感がしてきました

前回の郵政選挙以上に有権者の関心は高く、下手をすると民主党全員当選に近いくらいの議席を確保するのではとも思えます。民主党が成熟してきたという事もありますが、それ以上に反自民・反政権という感じがあり、変わることができない自民党が自ら瓦解していったようにみえます。いずれにせよ、このうねりは凄まじく、江戸時代の一揆みたいなものかもしれません